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ドラゴン・タトゥーの女 ③

20120219


スウェーデンで爆発的にヒットしたミステリ、
「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」をハリウッドが映画化。
もちろん、本国でもすでに映画化されており、
その三部作はすでに鑑賞済み。
ハリウッド版は、当然アメリカに舞台を移し変えて、
と勝手に思い込んでいたのだけれど、
なんと設定はほとんど原作のままで、
言語だけが英語というパターンだったのです。

結末に触れている部分があるので、続きは右下のContinuからどうぞ。






ハリウッド映画にはよくあることとは言え、
原作のファンでスウェーデン版も観ている者にとっては、
やはり違和感しきりでした。
看板も印刷物もすべてスウェーデン語なのに、
言葉だけが英語・・・最初は本当に気になって。
ミカエル役のダニエル・クレイグは体躯や立居振舞いがどうにも格好良く、
随所ではっとさせられます。
ただ実年齢よりも老け気味の顔立ちであるダニエルさんなので、
ミカエルとしては割と素直に受け入れられました。
逆にリスベットは私の中でスウェーデン版のノオミ・ラパスのイメージが強いのと、
ルーニー・マーラの最初の登場シーンが割とあっさりしていたのとで、
なかなかその存在感を認めることができなかったのです。
拒食症のように青白くひょろひょろした体型という意味では、
ルーニーの方がイメージに合っているのかもしれないけれど、
やはりノオミのインパクトは強烈でした。
ルーニー嬢も全裸もいとわずの熱演、
おどおどとした挙動でもってリスベットの社会性のなさを表現したのだと思います。
でも女性的な優しさを滲ませ過ぎていて棘がないのです。
見ているだけで突き刺さるような悲哀が感じられません。
またリスベットの特異な才能をもっとはっきりと描いてほしかった。
短く切りそろえた前髪も好みではありません。
物語は淀みなくテンポよく進むし、
冷たく凍えるようなヘーデビー島の雰囲気はうまく再現されていて、
無駄のない画面作りも観ていて退屈することはなかったのですが、
キャストと舞台との密接度が薄く表面的に事件が解決していった感があります。
原作の持つ複雑にねっとりとした土着的力な強さと、
リスベットとミカエルに通じ合うシンパシーがスウェーデン版にはあり、
すぐにでも続編を観たいと思いました。
こちらは観終わった後には残るものがほとんどなかったのです。
ハリエットの真実を原作とは変えていたのには新鮮な驚きがあったものの、
やはり毎年送られる押し花の件や、
ロンドンでの盗聴班のくだりなどを考えると、
原作の結末のほうが自然に思えます。
クリストファー・プラマーはヘンリックにとてもイメージが近かった気がします。
ステラン・スカルスガルドは大好きな役者なのですが、
マルティンとしてはいかにも怪しすぎました。
今の時点では断然、スウェーデン版のほうが好きですが、
リスベットが大きくフィーチャーされる2作目3作目、
ハリウッド版にも大きく期待してしまいます。



満足度 ★★★☆



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Comment

ジル

ガオさん、こんばんは~。
「ドラゴン・・・」感想読んでくれてありがとう!
スウェーデン版「ミレニアム」三部作ご覧になったのですね~。
そうなんです、ハリウッド版も悪くはないのですが、
ガツンと来なかったんですよね。
でもでもノオミ・ラパスのリスベットは衝撃的でした!
ガオさんのおっしゃる様にミカエルとの距離感、
そうなんですよお、なんかこう血が通った関係なんですよね。
押し花の意味も、ハリエットの帰還も、
スウェーデン版は原作どおりなので、しっくりときますし。
ルーニー嬢は本来のキャラとは違う役を、
大熱演されたと思うのですが、ノオミが強烈過ぎてね~。
4作目5作目と作ってほしいくらいなのですが、
もう原作がないので本当に悲しいです。
原作、読みにくいですが、面白いですよ。
ガオさんの「ドラゴン・・・」の感想楽しみです、
拝見しにうかがいますね!

  • URL
  • 2012/03/10 21:10

ガオ

ジルさん、こんばんは。お邪魔しちゃいます。
アタシもリスベットはもちろん
映画的にもオリジナルの
スウェーデン版の方がしっくりきました。
実は最初にリメイク版を観て、
映像や音楽はカッコイイのだけれど
イマイチのりきれない感が漂い
後からミレニアム三部作をいっき観したという
邪道なことをしてしまったのですが(笑)
もう、ノオミさんのリスベットが圧倒的でしたね。
ミカエルとの距離感もスウェーデン版の方が
すごく好きです。何より、冒頭の押し花の意味が
ハリウッド版ではさっぱりわからんかったのですが(笑)
スウェーデン版を観て、そっか、そういうことかと思い
ハリエットと依頼人との再会にも感情移入できました。
今度は原作を読んでみたくなりました。
ではでは♪

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ジル

Author:ジル
ジルです。
8年前から続けていた日記を引越し。
2011年からの記事をこちらに
移動しました。
映画や舞台やドラマを観ることが
大好きです。
プロフィールの写真は、
大好きなヒッチコックの映画
「フレンジー」のキャラクター、
モニカ女史。
めがねがクールです!

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