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『オペラ座の怪人』25周年記念公演 in ロンドン

111105


「『オペラ座の怪人』25周年記念公演 in ロンドン」
の上映を近くの映画館で観てきました。
今年の10月1日・2日にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催された、
同公演の25周年を記念した特別上演を映像化したものです。
チケットはわずか5分で売切れてしまったとのこと、
もし私がロンドンに住んでいたとしても、
絶対に入手できなかったに違いないプレミアム公演です。
全世界の「オペラ座」ファン垂涎の2夜、
そんなお宝公演を遠く離れた日本でも1ヵ月後に観られるんですから、
本当に便利な世の中になりました。
チケットは特別料金2000円、
普段は1200円以上では絶対に映画を観ない私ですが、
今回ばかりは迷わず購入。
以下、かなり長文になってしまったのですが、感想を。
右下のcontinueからお入りください。




ロイヤル・アルバート・ホールはドーム型をした美しくクラシックな劇場ですが、
キャパシティは7000名、なので舞台まで遠い遠い。
広い上に普通の箱型の劇場と違う構造のためか、
この記念公演ならではの独特の演出・美術が使われていました。
「オペラ座」の象徴であるシャンデリアは、
すでにドームの上に吊るされており、
オークションの場面の後、テーマ曲とともにせりあがる演出は、
残念ながら今回はありませんでした。
オーケストラも舞台上の上部空間に設置され、
広い場内を考えてか、映像による背景が多様されています。
こういった、通常と違った演出を見ることができるのもまた嬉しい。
さてキャストですが、でっぷりと太り俗悪感を漂わすカルロッタにピアンジ、
裏腹に本格的なオペラの歌声を駆使するこの二人、
ギャップがかなりツボでした。
競売人を演じていたアール・カーペンターは歴代ファントムの一人です。
なるほどいい声をしているはず。
彼は来年のUKツアーでもファントム役が決まっているので、
友情出演みたいなものでしょうか?
ラウルを演じているのはヘイドリー・フレイザー、
今まで見たラウル像を覆す、クールで強いラウル。
まなざしも声も硬質でオリジナリティ全開!
私好みです~。
がぜん、スクリーンに惹き付けられてしまいます。
クリスティーヌを演じているシエラ・ボッゲス嬢は、
「ラブ・ネバー・ダイ」のクリスも演じた今ノリにのってる歌姫。
ビジュアル的に少し老けてる?と最初は思ったのですが、
どんな音域も力強く歌い上げる歌唱力、
細かい部分も抜かりない渾身の演技力に、
「本物」を感じました。
元フィギュア・スケーターとのことで、
ダンスもそつなくこなしておられました。
いや~、素晴らしい方です。
この記念すべき舞台でファントムをつとめられたラミン・カリムルーさん、
弱冠33歳ですよ。
若くてスラリとして、艶のある抜群の声を持つファントム・・・
これまた凄い方です。
個人的には少し枯れた感じの色気たっぷりのファントムが好きですが、
ラミンさんは演技もすんばらしくて、指先まで感情が行き渡っている。
寄って撮影をしてくれてるので、その辺までよ~くわかります。
ちなみに映画版で、クリスティーヌの亡きお父さんのお写真もラミンさん。
バレエのシーンではロイヤル・バレエのセルゲイ・ポルーニンが回る回る。
普通じゃない華麗な踊りっぷりと美しい肉体はやはり目を引きます。
そんな主演勢を、総勢150名はいようかという膨大なアンサンブルが盛りたてます。
「マスカレード」はすごい迫力、絶対に四季には真似できない荒業です。
あの壮大なステージ感は映画版にもない独特の魅力です。
半分も終わった頃には、少々お尻も痛くなってきているのですが、
もちろん休憩などなく、容赦なくフィルムは進みます。
「墓場にて」のクリスの歌は圧巻、最後も落とさずに上げて歌いきり、
ショーが一旦止まってましたね。
クライマックスのシークエンスでは棲家の格子がなく、
メグ・ジリーまでもがあっさりと階段から出入りする様子、
追跡隊もやって来ないのがちょっと残念。
とはいうものの、クリスとファントムの演技は素晴らしく、
映画版でも大泣き必至のこの場面、またもや泣けました。
特に指輪を返すシーンのシエラ嬢の表情には参りました。
ブケー殺害のシーンが組み込まれていたり、
緞帳もシャンデリアも落ちてこない、
ラウルとクリスが去るシーンで船に乗らない、
花嫁人形も出てこない、
ピアンジが吊るされて死んでいる、
などなど、通常版とはいくつか違う演出は、
逆にいつもの舞台がいかにゴシックで暗示的で素晴らしいかを教えてくれました。
終演後、カーテンコールの後は、贅沢にもA・L・ウェバー御大が司会をつとめ、
サプライズゲストの紹介を。
初代ファントムのマイケル・クロフォード氏、
感極まった表情がとても印象的。
初代クリスティーヌしにて元妻、世界的ミューズのサラ・ブライトマン。
彼女を「私の音楽の天使」とこの日も呼んだ御大、
二人の別れも確執も、この「オペラ座」の作品においては無関係。
「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」へのインスピレーションは
サラあってのもの、時を経てもそれは今も御大の心に残っているのでしょうか。
何だかグッときてしまいました。
ほんと御大って、いつまでも少年のような瞳をしていますよね。
大サービス、サラの歌とともに登場したのは新旧のファントムたち。
コルム・ウィルキンソン、アンソニー・ワーロウ、
私の大好きな現役ファントム、J・O=ジョーンズ、
次期ロンドンファントム、ピーター・ジョーバック。
J・O・Jは相変わらず甘いマスクで美声もひときわ、
ほれぼれでした。
一番おいしいところを歌ってました。
ピーター・ジョーバックも若くてハンサムで期待大。
肝心のサラは、声量こそは落ちたものの、
情感たっぷりにしっとりと歌い上げ、
最後の高音ソプラノも何とか持ちこたえてくれました。
そして全員での「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」、
感動です~。
期待を大きく上回るスペシャルステージにどっぷり身をゆだねました。
御大も言ってらしたように、物語・音楽・演出・美術などなど、
すべての要素が全部グレイトに整ってしまった「オペラ座」、
これからもその公演が続く限り、一生鑑賞していきたい大事な作品です。
字幕監修はやはり浅利代表のようでした。
四季の日本語版もまた観たくなりました。
でも納得のいくキャストで観たいので、
じっくり日にちを選ぶつもりです。



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ジル

ラムちゃん、

高井さんのファントムだったのね~。
四季で一番の美声の持ち主です。
私も断然ファントム派ですよ~。
声だけで言ったら、海外のファントムにも負けてませんよね。
「25周年」のファントムもステキでした。
WOWOW入ってもいいかも!
チャンネルも増えていっぱい映画見られるし~。
うふふ、感想楽しみにしていますね。

  • URL
  • 2012/03/05 19:17

ラム

すいません、ミスです。
高井さんでした。
  • URL
  • 2012/03/03 23:32

ラム

ファントム役は高木治さんでした。
素敵な声にしびれました。
私なら絶対ファントムを選ぶわ~と、メロメロになりましたもの。
一週間たっても酔いは冷めません。

WOWOWで放映ですね。
情報ありがと。
この機にWOWOW入ろうかな^^
  • URL
  • 2012/03/03 22:53

ジル

ラムちゃん、こんばんは~。
こちらでも今週雪が降りましたが、そちらの雪はいかがでしょうか?
さてさて、四季の「オペラ座の怪人」ご覧になったのですね~。
ファントム役は高井治さんでしょうか?
四季が誇るすばらしい声の持ち主です。
クリスが高木美果ちゃんだったらラッキーです。
そして長い感想を読んでくださってありがとう。
通常版の「オペラ座」も大好きなのですが、
「ロンドン25周年記念」は何もかもが驚愕の「オペラ座」です。
早くラムちゃんに観てほしいです♪
豪華です、圧巻です、天晴れです。
とにかくアンサンブルの人数が違いすぎます。
キャストの気合が違います。
おまけのゲストがすごすぎます。
でもこじんまりした四季版も好きです。
「25周年」はWOWOWで近々放送するみたいですよ。
ラムちゃんの感想をまた楽しみにしています。

  • URL
  • 2012/03/03 20:28

ラム

今、サイトで観ました。
DVD&ブルーレイの予告編を観て、
ゴージャスな舞台、歌声にしびれました。
素晴らしい^^v
ホームシネマで観ようかな..と野望が、芽生えました。
  • URL
  • 2012/02/29 20:50

ラム

ジルさん、こんばんは
お久しぶりです。

この前、四季の「オペラ座の怪人」を初体験してきました。
私的、すごい!感動し、ファントム熱が出てしまい、
本場のロンドンと野望が募ったのに、
よし!「オペラ座の怪人』25周年記念公演 in ロンドン」観るぞと思っても、
新潟で上演されず、観ることが出来ず残念。

ジルさんの語りを読んで、情熱が伝わってきました。
私、またも再熱^^
四季には真似できない荒業とは..絶対観たい!
サラ・ブライトマン、私も好きな歌手です。
彼女が歌う「ファントム・オブ・ザ・オペラ」「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」は、いつ聞いてもうっとりします。

BSで放映して欲しいです。

四季の劇は、初夏頃、また観に行く予定です。
関東に住んでいる人、羨ましい^^;



  • URL
  • 2012/02/29 20:33

ジル

ワカさん、こんばんは~。

長い感想を読んでくださってありがとうございました。
恥ずかしいほど長くなってしまいました。
2000円、ぜんぜん高くないですよね。
ちょっと長いので、私は体勢が結構キツくて。
マスカレードの迫力は半端なかったです。
レミゼみたいにNHKBSかなんかでそのうち放送してくれたらいいな~。
そしたら保存版に出来るのにね。
ファントムのラミンさん、若いのにびっくりですよね。
四季のファントムももう少し格好良かったらいいのに!
シエラ嬢は歌うますぎ。
一度生で拝見したいです。
  • URL
  • 2011/11/12 23:45

ジル

彼方さん、こんばんは~。
お返事が遅くなり、すみません。

恥ずかしいほど長い感想を読んでいただき、
ありがとうございます。
情熱、ほとばしってしまいました。汗。

「11人いる!」昨日も見ました。
毎回面白いですね~。
特に星野源さんがいいです。
バンド活動のほうが有名な方ですが、
「ゲゲゲの女房」以来最近ちょくちょくテレビも
お見かけするようになってうれしいです。
これからも忘れずに見続けたいですね!
  • URL
  • 2011/11/12 23:40

ワカ

ジルさん

諸々解説ありがとうございました!
ファントム役の方がそんなに若いとは
ビックリ。
メイン3人歌がやはり上手いですよね~
は~って感じで聞き入りました。
マスカレードの迫力もさすがで、ゴージャス
でした♪
そしてカーテンコール、新聞記事で内容が紹介されていたので楽しみにはしていましたが、本当に期待以上の
エンタメで大満足でした。
実は私2回観たんですが、2000円はけして高くはないですね。
来月千葉でもやるので、リピートしたいなあと
ちょっとだけ思っています!
  • URL
  • 2011/11/11 00:32
  • Edit

彼方

私はジルさんほど オペラ座の怪人に

思い入れはないけれど

ジルさんのレポートの

四季には真似できない荒業 など

ジルさんの話術を堪能しましたわ!あつい感動が伝わる面白さ。


骨は悪化せずに良かったですね。安心しました。

「11人もいる」で泣いて笑ってます。「報復」「責任」ロングTシャツ

ねまきにいかが?おほほ

ミタ はそういえば忘れてました。観てみます。

  • URL
  • 2011/11/07 10:33

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Profile

ジル

Author:ジル
ジルです。
8年前から続けていた日記を引越し。
2011年からの記事をこちらに
移動しました。
映画や舞台やドラマを観ることが
大好きです。
プロフィールの写真は、
大好きなヒッチコックの映画
「フレンジー」のキャラクター、
モニカ女史。
めがねがクールです!

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