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「羊の木」「犬猿」




イーストウッドにまたもやられたインフルエンザ明けの夜。
「15時17分 パリ行き」素晴らしかったです!
まるで我が子の成長を見守るかのようにスクリーンに釘付けに。
よそんちの子たちなのに。

2月に観た映画 残り パート①

「羊の木」

同名人気コミックを、映画化にあたって大幅に改変、ほぼ別物に。
政府の極秘プロジェクトにより、過疎に悩む地方の港町に移住してきたのは6人の元受刑者たち、しかも全員殺人犯。
市役所職員月末(つきすえ)は、上司命令で彼らの受入れ担当者となる。
原作読んでいますが、この施策をなぜこの市が受け入れることになったのか、というくだりは映画版ではばっさり割愛され、雑な入り。
月末もしかり、元受刑者杉山も宮腰も年齢や犯罪歴やキャラクターまで変わってます。
錦戸月末の爽やかで実直な佇まいも含め、この背景を以てしても青春が薫る、この監督の持ち味がふんだんに発揮されていました、良くも悪くも。
原作受刑者たちの、滑稽なまでの薄気味悪さや数々の残酷描写は影を潜めていますが、音の使い方や、キャストの上手さで不穏な空気感はそこそこあり、のろろ祭が終わるくらいまでは面白く観られていたように思います。
その後の宮腰を巡るサスペンスが、有りがちな上にラストまで雑になってしまい、残念。
のろろ様を軸に、物語を寓話的に昇華させて違和感なかった原作とは、やはり出来が違うのでした。
過疎の町での受刑者の更正というプロットは興味深いだけに、もう少し違うアプローチが出来なかったのかなあと思うのです。

「犬猿」

きょうだいの確執を扱った映画は多々ありますが、ここまで姉妹兄弟関係のみにスポットを当てたお話はあったかな。
その世界の狭さがとても新鮮。
自分より格段に可愛くて人気者の妹を嫉む姉、粗暴で刑務所帰りの兄を疎む弟、ところが相手はさほど意識しておらず、相変わらず自分に依存してくる。
あっという間にそんな彼らの人となりと関係が描き出され、どんどん悪化する状況。
こんなだったら嫌だなあ、とは思うのですが、設定が極端な上に、浅い内面描写なので誰にも感情移入はできないし、修羅場の規模もさほどではなく。
もうちょっともうちょっと何かが加わると凄く面白くなるのにな、と思いつつ、何気ない台詞にどきっとすることもあったり、見て見ぬふりで我関せずの昭和の親たちにも笑えました。
相変わらず新井浩文が恐くて滑稽で上手いし、窪田くんは普通な役こそ凄味があります。
姉妹二人、素人っぽさは多少残りましたが好演で、ニッチェ江上はたぶんこれからもオファーすごいんじゃないかな。
何より、オープニングのワンシークエンスがなかなか面白かった、そこだけもう一回観たい。
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「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」




全米で数館上映から大ヒットで拡大。
アカデミー賞脚本賞候補にまで上り詰めた話題作です。
早々に観ました。
実話を映画化、主人公はご本人。
いろんな角度から、大好きです。
こんな異文化恋愛のパターンもあるんだ。
マジョリティからの差別による拒否ではなく、
マイノリティの信念というより世界観による謝絶。
一般日本人には新鮮な事実。
とてもかわいそうな展開なのですが、
彼女が大病に罹患してからの流れが素晴らしくリアルなのに、
なぜか希望の持てる家族&主人公の行動と繋がりで、
みずみずしい空気感。
同様にキャストもフレッシュで既視感がない。
唯一大御所はホリー・ハンター、
とはいえいつも違う表情を見せてくれる彼女なので、
存在が嬉しい。
濃い外連味溢れる映画ももちろん大好きですが、
こんなかわいい胸のすくようなラブストーリーが、たまには観たいのです。

「blank13」




齋藤工監督作品。
シネフィルとしてのこだわり、人柄、人脈、ユーモア、彼のワールドが見えました。
最近、展開はどうあれ「丁寧な」映画に惹かれてしまう傾向にあるのですが、この作品にもそれを感じました。
実話を基にしているというある家族のお話。
冒頭の葬儀受付のくだりが、松岡茉優ちゃんの佇まいも含め、既によかった。
妙に笑えましたが、あれも実話なんだろうか、気になります。
借金と煙草を置いて姿をくらました父との13年ぶりの再会、残された家族の辛いエピソード、よくある話と思って観ていると、タイトルバック挿入後の後半、あんなにコンパクトな中で、様々撹拌されるとは思ってなかったので新鮮で、冒頭の掴みの部分が笑いだけではなく、しっかりと伏線だったことにもドキリとしました。
葬儀ものは伊丹作品の「お葬式」以来、どうしても既視感を持ってしまうのですが、やはり面白いのです。
主演の高橋一生くんは、この役彼のためにあるな、というくらい瞬きさえもしっくりうまく演じていて、リリーさんはいつものありのまま感。
神野三鈴さんを母親に据えたのも説得力があり、事故からの腫れ上がった顔に化粧をして夜の仕事に出かけるシークエンスは強烈。
夫の去就に関する彼女の気持ちは説明もなく、画面から推し量るしかない、それが通用する女優さんです。
監督ご本人が演じた兄の役、少ない台詞と出番がこの物語の肝になっているように思え、一番残っています。
ほぼアドリブだという弔辞のくだり、完全に狙ってのことだと受けとって、あざとさも楽しみました。
取立て人の参列、これも実話なのかまた気になります。
ある意味豪華な脇のキャスティングは見どころとも言えるのですが、そこに残るひっかかりを排除した形でまた次の作品を観たいなと思うし、ポテンシャルこんなものではないなと信じられるので、次にも大きな期待をしてしまいます。

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ジル

Author:ジル
ジルです。
8年前から続けていた日記を引越し。
2011年からの記事をこちらに
移動しました。
映画や舞台やドラマを観ることが
大好きです。

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