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⑨ おみおくりの作法




おみおくりの作法

本当に私はこういう映画に弱い。
この15年で大泣きしたのは、この作品を除いて2本だけ。
韓国映画「オアシス」と、
ルコントの「列車に乗った男」。
いずれも、ラストシーンでぐっと持って行かれ、今も思い出すたびに胸が締めつけられる。

この映画のラストの、素晴しいこと。
すべてがこのためにあったのかとさえ思える。
主人公ジョン・メイのつつましやかな生活、丁寧かつ愛のあふれた仕事ぶり、自分とまったく違う人生を歩んだ老人への思い入れ、その娘ケリーとの交流、ささやかな恋へのプレリュード、何もかもが愛おしい。
彼のアルバムや墓地選びの伏線も今思えば涙。
途中から私は彼が大好きになっていた。
だからなお、ラストは切なく、けれどこの映画に対しての敬意という歓びにも満ちており、様々な感情が入り乱れ、泣いてしまった。
それはもう久しぶりに。
いつものスーツではなく、目の覚めるようなスカイブルーのセーターを着て、ケリーとお茶を飲むジョン・メイの姿が今も忘れられない。

★★★★☆

2015 ⑨
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⑧ マエストロ!




マエストロ!

音楽をテーマにした映画、大好きです。
すぐ思いつくのは、やはり超傑作「スクール・オブ・ロック」、
「ONCE ダブリンの街角で」「パイレーツ・ロック」などなど。
ヒュー×ドリューの「ラブソングができるまで」も楽しかった。
邦画なら「スイングガール」「リンダリンダリンダ」「歓喜の歌」
「BECK」も大好き!
ジャンルは様々ですが、それぞれ紆余曲折あって、最後にガツンとまとまってのパフォーマンスのカタルシスがたまりません。
この「マエストロ!」もそれを期待して。
解散したオーケストラのメンバーがまた集められ、再結成。
不思議な指揮者のもとでコンサートを成功させるまでの物語。
楽団員さんて本当に大変なんだなあ、とつくづく思う。
プロと呼ばれるようになっても仕事も生活もプライドも維持するのは至難。
それらのエピソードに加え、「音」を作ることの厳しさも描かれる。
大石吾朗さんのホームでのバイオリン、MIWAちゃんの涙のフルート、
たくさんの演奏シーンが心に残る。
コンマス役の松坂桃季くん、ソフトな精悍さがバイオリン弾きにぴったり。
破天荒な指揮者に西田敏行さん、もちろんうまいんだけど、やっぱり西田さんなんだ。
「さよなら歌舞伎町」で大注目の河井青葉嬢、今回も素敵なチェリスト役、
惚れそう。
モロ師岡、古舘寛治、池田鉄洋さんなどなど脇役がさりげなくうまい!
大好きな中村倫也くんのティンパニ奏者っぷりが素敵!
コンサート当日の、チューニングの音にときめき、演奏直前の緊張感を味わう。
「運命」「未完成」のオーケストラシーンは、私は「音」よりも、キャストの演奏の演技に惹きこまれました。
特に桃李くんの表情が素晴らしかった。
2日目の演奏会についてはいろいろな点で腑に落ちない部分もあるので、スッキリ最高!とはいかないけれど、
佐渡裕指揮のベルリン・ドイツ交響楽団の演奏に、素人目にはわからないほどうまく合わせた画面作りに拍手。
演奏された2曲はあまりにも有名な曲だけれど、サビ(?)以外をちゃんと聴いたのは初めて!
ブラボー!

★★★☆

2015⑧

⑦ フェイス・オブ・ラブ




フェイス・オブ・ラブ

アネット・ベニング×エド・ハリス。
完璧に熟年な二人のラブ・ストーリー。
邦画では考えられないくらい、二人とも年齢を隠さない。
シワやたるみもそのまま。
いったい、この二人いくつなんだろう?と思いながらの鑑賞。
エドを見るのも久々なのでドキドキ。
今は亡き、ロビン・ウィリアムズがお友達役で登場。
すでに泣きそうな私だ。

死んでしまった最愛の夫と瓜二つの男性が現れた!
そんなありえない状況。
顔も性格も趣味も、ジャスト・マイ・タイプな夫。
まずそこからしてありえない、普通は。
そして夫にそっくりな男性がめっちゃ近くにいた・・・
あるわけないない!なんだけど、
そんな状況をなぜか受け入れながら観ている私。
今思うに、これはひとえにアネット姉さんの魅力なのですね。
本当に素敵なんですよ、かわいいんです。
見た目老境一歩手間なんですけど、センスいいし、笑顔が最高なのね。
いちいち着ているものがいい感じだし。
こんな風に年とりたいなあ、と思える女性なの。
だから孤独な画家トムが彼女の虜になるのが理解できる。
その後の彼女の自分勝手な行動には違和感持ちながらも。
夫との行きつけの場所に彼を連れて行ったりとか、もろもろ。
そっくりさんであるトム(エド)が、
アネット姉さんに振りまわされる様は、
お疲れ様!と心から言いたくなる。
とは言え、トムも確かに幸せを感じていたのだから仕方がない。
なんでもっと早く言わないの?
あなた、死んだだんなにそっくりなの、実は。
でも大好き!って。
やっぱり、無理か。
ラストも、切ないながらも、なんだかなあ感満載なんだけど、
コンパクトかつ無駄のない展開、
こんなかなり大人な2人の恋愛話は久しぶりだったので堪能しました。
ちなみに、撮影時は、エドが62歳、
アネットは55歳。
やっぱり欧米の方は少しだけ年齢が肌に出やすいのかなー?

★★★☆

2015⑦

⑥ さよなら歌舞伎町



さよなら歌舞伎町

「おみおくりの作法」鑑賞までのつなぎで観たわけですが、これが予想以上に面白かった!
歌舞伎町のとあるラブホテル、そこで働く人、お客さん、取り巻く人々の悲喜こもごもがてんこ盛り。
数々のエピソードが、今でも頭を駆けめぐる。
それほど目新しい展開ではないのに、どこかで見たことあるお話なのに、
こんなに楽しめたのは、ひとえにキャスティングの妙と突き抜けた演技だと思うのです。

中でも指名手配中の男と暮らす従業員鈴木さんを演じた南果歩さん、
あくまで普通のおばさんに徹した彼女が、一番残っている。
浴室清掃時の手さばき足さばきときたら!
一見の価値あり。
ラブホの雇われ店長に、染谷将太くん。
彼のうろんな眼差しが、この雑多な舞台に素晴らしくマッチ。
やはり、雰囲気の読める稀有な役者。
そして‥‥なぜそこまでやる?
イ・ウヌ&村上淳!
そんなまでにしなくてもいいはずの二人なのにね。
すごいなー。
でもって、こんな役が似合いすぎる忍成修吾くんパートのオチの意外性にときめく。
キャリアと女刑事のパートにも笑った。
河井青葉さん、こんなに脱げて綺麗な大人の女優さんがいるなんて、収穫!
軽さが新鮮な大森南朋に、ちらりとも肌を見せない前田あっちゃん、
韓国カップルの顛末はシーンが長すぎるし、
あれこれ詰め込みすぎではあるけれど、全然退屈しなかったよ。
ラブホの裏側も楽しめたし。
最後は予定調和っぽさ否めない。
でもホッとする。
やっぱり映画は役者だなあ、
特に邦画は、とあらためて感じた次第です。
エンドロールの後にも嬉しいシークエンスあり。
お見逃しなく。

★★★★

2015⑥

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ジル

Author:ジル
ジルです。
8年前から続けていた日記を引越し。
2011年からの記事をこちらに
移動しました。
映画や舞台やドラマを観ることが
大好きです。
プロフィールの写真は、
大好きなヒッチコックの映画
「フレンジー」のキャラクター、
モニカ女史。
めがねがクールです!

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