エビータ 野村玲子さん!

evita.jpg


野村玲子さんが13年ぶりに「エビータ」を演る、と聞いて少し興奮しました。
アンドリュー・ロイド・ウェバーの楽曲が大好きな私にとって、
「エビータ」のナンバーはどれも魅力的。
他のウェバー作品と同じくとても難易度が高く、
歌い手にはかなりのテクニックが要求されます。
ヒロイン・エビータの歌う曲も多く、演じるのにかなりのスタミナも必要です。
昔、何度か玲子さんの「エビータ」を観ていますが、
美しくて小柄な彼女はエバに合っているとは思いながらも、
大きな感動を得たことはありませんでした。
もちろん、歌も演技もそつなくこなしていました。
それは彼女が演じたほかの作品のタイトル・ロールでも同じで、
きれいで素直な演技の玲子さんはいつも好きだったけれど、
大きく心を揺さぶられた記憶がないのです。
長きに渡って四季のトップを走ってこられ、
代表夫人となりその地位は不動ともいえる今、
50代手前にして奮起しもう一度あの難役を演じる決意をした、
その事実に打たれるものがありました。

2日前にもうひとりのエバ・秋夢子さんが早々に登場、と聞いて、
玲子さんは観られないかもしれない、と思って劇場入りしましたが、
この日は玲子さんが戻っていました。
美貌で歌唱力に定評のある秋さんのエバも絶対に観たいのですが、
今日はできれば玲子さんが観たかったのでほっとしました。
演出も自由劇場向けなのか、少し変わっていて、
最初のエバの登場は歌声だけになっていました。
なので、いきなりヤング・エバの登場です。
ビジュアル的にはぎりぎりのライン、
続いて「ブエノスアイレス」 ではやはり声に張りが欠け、
ところどころかすれ気味。
しかし、かなり気持ちが入っていて力強く、
アクションや表情でそれをカバーしていたと思います。
流れるような仕草や目配せのしかたがさすが、
エバ独特の手の上げ方や、意思のこもった立ち姿が小気味良く美しい。
何着も変わる煌びやかな衣装もよく似合っている。
やはり華があります。
後半に入って、落ちていくくだりの演技は特に心に残ります。
ああ、こんなに「哀しみ」が似合う女優さんだったんだな、と。
それは先日NHKで放送された「思い出を売る男」を観た時にも感じました。
年齢と経験を重ねて、全身で思いを表現できる女優さんになられたのですね。
確かに、前半の「ブエノスアイレス」ではもっとキレと声量を、
「泣かないでアルゼンチン」では安定して力強いボーカルを求めてしまうので、
その部分では満足とは言い難いのですが、
ひとつひとつ丁寧にやり遂げようとしている気概が伝わってきて、
ちょっと泣けてくるほどでした。

楽曲が好きなので、それぞれのキャラクターに対する、
自分のイメージもかなり大きく持っています。
芝さんのチェは久しぶりでしたが、相変わらずパワフルなチェ、
ユダを彷彿とさせるシャウトも健在、いつまでも 若々しくて安定した声。
微塵のブレもありません、素晴しい。
私はどちらかというとチェはもっと飄々として、
次元の違う存在感を持っているほうが好きなのですが、
芝さん自身が好きなので、熱いチェもいいかなと思ってしまいます。
金田ペロン、素敵です。
金田さんのチェは観たことがないので、それもぜひ一度観たいとは思いますが、
ペロンはやっぱり歌えてハンサムでないと困ります。
今までにないくらいシャープな風貌のペロンにクラクラしてしまいました。
ペロンは「エリートのゲーム」では姑息、自信がないと泣き言を言ってみたり、
ミストレスもあっさりと捨て最後はエバも見放す、ズル男ですが、
そんな金田さんもいいわあ。
お歌もすごい、どのナンバーも声量豊かに楽々と歌い上げうっとりさせてくれます。
彼に合わせてか、今クールは背の高い男性アンサンブルが多かった。
迫力がありました。
大好きな白倉一成さんも「ウィキッド」からこちらに移っていて嬉しい。
古参の菊地正さんのダンスも相変わらずキレがあって、
昔とちっとも変わりません。
本当にアンサンブルは年々素晴しく進化しています。
唯一、マガルディだけがどうしても物足りません。
私の中で、マガルディはもう少し若くて艶のあるキャラクター、
そして声は誰よりも張りがあって、
「チャリティー・コンサート」の「今宵~♪」でゾクゾクさせてくれる・・・、
そう、いまだに下村マガルディの呪縛から逃れられないのです。
マガルディが変わると舞台も大きく変わります。
久しぶりに観た「エビータ」はいろんな意味で新鮮なものでした。
次は大きくキャストが動いた時に、すぐに観に行きたいと思っています。


スポンサーサイト

最高の「アイーダ」  濱田さん&阿久津さん&光川さん  

aida.jpg


つい数日前に観て、もうしばらくはいいかな、と思っていた「アイーダ」ですが、
ラダメスに阿久津さん登板と聞いて、いてもたってもいられず突発。
おまけに、アムネリスもクール・ビューティ光川さんに変わったとのことで、
期待は2倍に膨らみます。
チケット売り場は当日券の受け取り、発売、ともに長蛇の列。
リピーターさん&阿久津さん目当ての人ね、きっと。
私がチケット取った一昨日にはまだ空いていた1階席後方も、
ずいぶんと埋まっていました。
何だか始まる前から熱気を感じる場内に、私の気持ちも昂揚。
すぐに登場の光川さん、うわ、きれい!細い!
モデル並みの細さと、均整の取れたスタイル、顔小さい!
と早くも興奮状態。
その上に、地声の響きがすごいし、歌もかなり安定しています。
韓国の方ですが、セリフもソツなくこなしています。
いや、本当に美しいので、見ているだけで幸せな気分になれるの。
これってアムネリス的には重要なことですよね。
でもって、阿久津さん、あのスタイルのよさはやっぱり得です。
立っているだけで目を引きます。
顔は相変わらず濃いので、オペラグラスで見ていると、
うわ怖っ!という表情もたびたびなのですが、
舞台上での全体的なバランスが素敵なのです。
背の高い光川アムネリスともお似合いです。
ずっとCDで聴き込んでいた阿久津ラダメスですが、
正直、CDの歌唱は荒削りで安定感に欠けている印象がありました。
いや~、録音の頃と比べて、歌が格段に上手くなってますよね。
やっぱりWSSトニー役の賜物でしょうか。
安心して聴く事ができたし、言葉に感情もしっかり入ってます。
1階席だからか、めぐ様アイーダの声量も素晴しく、
C席観劇の日とは違ってぐいぐいと入ってきます。
そして、この日のアイーダは本当に可愛くて、恋する女そのもの。
いつもそう演じているのでしょうけれど、
相手役が変わるとムードも変わって見えてしまうのかもしれません。
終始、ふたりの恋の行方にときめきを感じてしまいます。
阿久津ラダメスは想像していたよりもワイルド感は抑えめ、
上品で少しだけセクスィな感じでした。
「迷いつつ」で、ラダメスがひざまずくシーン、
女性の皆さま全員お好きかと思いますが、
背の高い彼がそうすると必要以上にぐっと来ちゃいますね。(バカ)
席のせいか、今日はメレブの細かい表情もよく見えました。
有賀メレブはとても爽やかでしかも情感たっぷりなので、
観客に愛されている雰囲気。
なので、彼が亡くなるシーンではすすり泣きがあちこちから。
ここで皆さんの涙腺が決壊してしまうのですね。
アンサンブルでは、黒川輝さんが「神の愛するヌビア」で、
泣きながら魂こめて歌っていたのが心に響きました。
彼はネヘブカを連れ去る兵士の役もやっていましたが、
あの時の冷酷な眼差しとこのシーンではまるで別人。
線の細い方だなと思っていましたが、
感情を込めて演じられる一体型の役者さんなんだな、
と彼を再認識しました。
光川さんの「真実をみた」は、その儚い容貌と相まって、
繊細な歌声が曲の悲しさを引き立てておりとても好きです。
本当に私は彼女のビジュアルにノックアウトされてしまったようで、
お姿を見ているだけでうっとりとしてしまいます。
それだけでも来た甲斐があったと思えるほど。
とにかく今日のキャストはバランス、実力ともに素晴しいコンビネーションでした。
それを裏付けるかのようなオール・スタンディング・オベーション、
飛ぶ喝采、明るくなっても止まないアンコールの拍手、
キャストの皆さんも驚くほどの盛り上がり。
私もその熱い余韻を抱え、夢見心地で帰り道につきました。
ああ、舞台って本当に素敵です。


お正月! アイーダ

2010年、初観劇。
C席を入手したので、初・四季の同僚を誘って、
お正月の浮かれ気分で出かけました。
う~ん、C席は人を誘いやすいけれど、やっぱり遠いなあ。
めぐ様アイーダにナベ・ラダメス、由衣ちゃんアムネリスの、
いつものメンバーに、有賀光一くんメレブがお初でした。
有賀くんの若いメレブはかわいくて新鮮で、
歌も巧いし間もばっちりで何度か大きな笑いも。
宝塚ファン歴長い友人、 舞台を観る目は肥えています。
そんなに演目自体を気に入った様子ではなかったけれど、
四季の人はみんな上手いね、すごいね、と褒めていました。
しかし、あの将軍役はもっと若くてかっこいい人がよかった・・・と、
的を射たお言葉・・・。 はい、今度また別のキャストの時にお誘いします 。
そして今度は1階のいい席で観ていただきたいな。
舞台のあとはシティ・センターの「ベトナム・フロッグ」で一杯。
新年の観劇&ビールで幸せ気分~。 浮かれて結構、飲んじゃいました。

Pagination

Utility

Profile

ジル

Author:ジル
ジルです。
8年前から続けていた日記を引越し。
2011年からの記事をこちらに
移動しました。
映画や舞台やドラマを観ることが
大好きです。
プロフィールの写真は、
大好きなヒッチコックの映画
「フレンジー」のキャラクター、
モニカ女史。
めがねがクールです!