やはり傑作なのだと思う「パラサイト 半地下の家族」
- 2020/01/19 20:43
- Category: 2020年に観た映画
韓国映画が大好きです。
特に好きなのがポン・ジュノ監督作品とイ・チャンドン監督作品。
ポン・ジュノ作品では圧倒的に
「殺人の追憶」が好きです。
次は「ほえる犬は噛まない」でしょうか。

心待ちにしていたこの作品、
先行上映とかもあったりしたので、
早く観たかったんですけど、
やっぱりロードショーまで待とうと思って。
半地下の古いアパートに暮らすキムさん家族。
成人した長男・長女と父母。
全員失業中、携帯の契約もできないほどの困窮っぷり、
内職のバイトでかろうじて食いつなぐ毎日。
長男に舞い込んだ、社長令嬢の家庭教師のアルバイトをきっかけに、
超金持ちのパク家に全員雇われるように
裏工作するキム一家。
韓国における生活格差はいろんな映画や
ドラマで、嫌ってほど観てきているし、
財閥(もしくは超金持ち)meets貧困層って
ものすごくありがちなパターン。
とはいえ、それをポン・ジュノ先生が扱うとこうなる。
キム一家のコメディタッチな貧乏描写から、
パク一家へのにじり寄り方の
ライトなクライム感。
ここらへんからザワザワさせられるのですが…
中盤以降の、
ある事件からの破壊力は半端なく、
次々と押し寄せるカタストロフィ。
意外な人や意外な出来事、
見せ場の連続です。
そして最後に来る切なさが、
ポン・ジュノ監督の真骨頂。
スピードありすぎて、
私の好きな監督独特のゆるい間が足りなかったり、
韓国映画好きならちょっと予測できてしまう展開、
圧倒的な重さや衝撃には欠けるという気もするのですが、
傑作であることは間違いないです。
悪魔的上手さの脚本と演出、
それを具現化する職人技のキャスト陣。
ましてや、アジアの作品だから新鮮なこと
この上ないわけで、
パルムドールもアカデミー賞ノミニーも
無理からぬことです。
キャストの話。
なんといっても私的には、キム家の長男、
チェ・ウシクくん。
「the Witch 魔女」で見せたクールさを
封印して、必死の弱者を演じた彼から
目が離せませんでした。
そして、キム家の長女、
パク・ソダムちゃん。
偽造偽装分野で才能を発揮する、
見せ場満載の役を、鮮烈に確実に演じいて、
これからの輝かしい未来が見えるよう。
あるシーンが本当に刻まれました。
説明不要な安定っぷり。
永遠のソン・ガンホさんはもちろん、
実はミュージカル女優だという
お母さん役のチャン・ヘジンさんも
体を張ったナイスアシスト。
パク家の主で若き社長と
その美しすぎる伴侶、
この二人はまさしく生まれつき「持ってる」人たち。
嫌な圧をうまく醸し出していた社長役の
イ・ソンギュンさん、
美しすぎる奥様役のチョ・ヨジンさんも、
その筋の無垢な頭の悪さ加減が絶妙。
そしてくだんの家政婦さん。
ドラマ「椿の花咲く頃」「他人は地獄だ」でも
たただならぬ存在感で、
常に鑑賞後の脳に刻み込まれる
イ・ジョンウンさん。
今回も圧巻の佇まいでした。
「他人は地獄だ」でも怖かった・・・
わずかな出番ではありましたが、
今をときめくパク・ソジョンくんも
ナイスポジション。
お得な役。
下にネタばれあります・・・
どうしても語りたい。
特に好きなのがポン・ジュノ監督作品とイ・チャンドン監督作品。
ポン・ジュノ作品では圧倒的に
「殺人の追憶」が好きです。
次は「ほえる犬は噛まない」でしょうか。

心待ちにしていたこの作品、
先行上映とかもあったりしたので、
早く観たかったんですけど、
やっぱりロードショーまで待とうと思って。
半地下の古いアパートに暮らすキムさん家族。
成人した長男・長女と父母。
全員失業中、携帯の契約もできないほどの困窮っぷり、
内職のバイトでかろうじて食いつなぐ毎日。
長男に舞い込んだ、社長令嬢の家庭教師のアルバイトをきっかけに、
超金持ちのパク家に全員雇われるように
裏工作するキム一家。
韓国における生活格差はいろんな映画や
ドラマで、嫌ってほど観てきているし、
財閥(もしくは超金持ち)meets貧困層って
ものすごくありがちなパターン。
とはいえ、それをポン・ジュノ先生が扱うとこうなる。
キム一家のコメディタッチな貧乏描写から、
パク一家へのにじり寄り方の
ライトなクライム感。
ここらへんからザワザワさせられるのですが…
中盤以降の、
ある事件からの破壊力は半端なく、
次々と押し寄せるカタストロフィ。
意外な人や意外な出来事、
見せ場の連続です。
そして最後に来る切なさが、
ポン・ジュノ監督の真骨頂。
スピードありすぎて、
私の好きな監督独特のゆるい間が足りなかったり、
韓国映画好きならちょっと予測できてしまう展開、
圧倒的な重さや衝撃には欠けるという気もするのですが、
傑作であることは間違いないです。
悪魔的上手さの脚本と演出、
それを具現化する職人技のキャスト陣。
ましてや、アジアの作品だから新鮮なこと
この上ないわけで、
パルムドールもアカデミー賞ノミニーも
無理からぬことです。
キャストの話。
なんといっても私的には、キム家の長男、
チェ・ウシクくん。
「the Witch 魔女」で見せたクールさを
封印して、必死の弱者を演じた彼から
目が離せませんでした。
そして、キム家の長女、
パク・ソダムちゃん。
偽造偽装分野で才能を発揮する、
見せ場満載の役を、鮮烈に確実に演じいて、
これからの輝かしい未来が見えるよう。
あるシーンが本当に刻まれました。
説明不要な安定っぷり。
永遠のソン・ガンホさんはもちろん、
実はミュージカル女優だという
お母さん役のチャン・ヘジンさんも
体を張ったナイスアシスト。
パク家の主で若き社長と
その美しすぎる伴侶、
この二人はまさしく生まれつき「持ってる」人たち。
嫌な圧をうまく醸し出していた社長役の
イ・ソンギュンさん、
美しすぎる奥様役のチョ・ヨジンさんも、
その筋の無垢な頭の悪さ加減が絶妙。
そしてくだんの家政婦さん。
ドラマ「椿の花咲く頃」「他人は地獄だ」でも
たただならぬ存在感で、
常に鑑賞後の脳に刻み込まれる
イ・ジョンウンさん。
今回も圧巻の佇まいでした。
「他人は地獄だ」でも怖かった・・・
わずかな出番ではありましたが、
今をときめくパク・ソジョンくんも
ナイスポジション。
お得な役。
下にネタばれあります・・・
どうしても語りたい。
スポンサーサイト